Amazonで自社ブランド商品を展開する上で、「どうすればブランド価値を守り、売上を最大化できるのか?」という課題は、多くの事業者様が直面する共通の悩みです。
もしあなたが、
- 「相乗り出品者に商品情報を勝手に書き換えられて困っている」
- 「自社ブランドの偽造品が出回らないか心配だ」
- 「もっと効果的な広告やマーケティング施策を打ちたい」
- 「Amazonでブランドのファンを増やし、長期的な成長を目指したい」
といった課題を感じているのであれば、その解決策の第一歩となるのが「Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)」です。
私はこれまで、Amazonを含む年商10億円規模のビジネスを運営し、自社・他社を含めて100商品以上の企画・検証に関わってきました。
その経験から断言できるのは、Amazonブランド登録は「登録すればOKな制度」ではなく、独占的な立場をどう確保し、どう利益に変えるかが重要だということです。
本記事では2026年現在の最新情報に基づき、Amazonブランド登録の全貌を単なる機能紹介にとどまらず、Amazonブランド登録の「強力な機能」をどう利益に直結させるかという視点で解説します。
Amazonブランド登録とは?

まずは、「Amazonブランド登録」がどのような制度なのかを整理しておきましょう。
Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)とは、「このブランドの正当な権利者は自分である」ということをAmazonに公式に証明し、登録するための無料プログラムです。
単なるアカウント設定ではなく、Amazonという巨大なマーケットの中でブランドオーナーとして扱われる立場を得る制度だと考えると分かりやすいでしょう。
ブランド登録が完了すると、
- 知的財産を保護するための専用ツール
- 商品ページやブランド情報をコントロールする権限
- ブランドオーナー限定の広告・分析・マーケティング機能
といった、通常の出品者では使えない機能が一気に解放されます。
主な目的:ブランドの「保護」と「構築」
Amazonブランド登録の目的は、大きく分けて「ブランドの保護」と「ブランドの構築」の2つに集約されます。
ブランドの保護
まず最も重要なのが、ブランドを守るための仕組みです。
Amazonでは、商品が売れ始めると必ずと言っていいほど、以下のような問題が発生します。
- 不正な相乗り出品
- 商品ページの無断改変
- 正規品かどうか分からない転売品
- 悪質なケースでは偽造品
ブランド登録を行うことで、Amazonに対して「自分が正規の権利者である」ことを明確に示せるため、
- 権利侵害に対する申告が通りやすくなる
- 商品情報の主導権を握りやすくなる
- Amazon側の自動保護システムの対象になる
など、ブランドを守るための実効性の高い対策が取れるようになります。
ブランドの構築
ブランド登録のもう一つの大きな役割が、「選ばれる」状態を作ることです。
ブランド登録をすると、以下のような機能が利用できます。
- ブランド専用のストアページ作成
- リッチな商品紹介コンテンツ(A+)
- ブランド単位での広告配信
- 顧客行動を分析できる専用データ
これらの機能により、単なる商品販売ではなく、ブランド体験そのものを設計できるようになります。
つまり、価格やスペックだけで比較される状態から抜け出し、「このブランドだから買う」という状態を作ることが可能になるということです。
それこそが、Amazonブランド登録を行う上でのゴールです。
ブランドの保護と構築はどちらが重要か?
まず、すでに説明したように、ブランドの保護機能は非常に強力です。
相乗り出品の排除、不正な出品者への対応、商品ページの統制など、自社ブランドを運営する以上、使わない理由はありません。
実際、私自身が最初にブランド登録を行った目的も、「自分が作った商品ページに、ノーブランド商品や別物を勝手に相乗りされないようにする」という、極めて現実的な理由でした。
ただし、ビジネスを進めていく中で、次第に気づいたことがあります。
それは、ブランド登録の本当の価値は、「守り」ではなく「攻め」にあるという点です。
たとえば、ブランド登録者のみが利用できるブランド動画広告では、クリエイティブの自由度が大きく広がります。
その結果、ちゃんと作り込んでいる人と、作り込んでいない、あるいは作ってすらいない人との間で、明確な差がつくということです。
価格やスペックだけで殴り合う土俵から降り、「きちんと作り込んだものが、きちんと評価される」環境に移れる、というわけです。
つまり、ブランド登録とはトラブルを防ぐための保険であると同時に、価格競争の中で商品が埋もれてしまう状況から抜け出すための武器でもあるのです。
この視点を持てるかどうかで、Amazonブランド登録の使い方だけでなく、その後のビジネスの成長スピードは大きく変わります。
ブランド登録とブランド承認の違い
ここで、よく混同されがちな「ブランド登録」と「ブランド承認」の違いについて明確にしておきましょう。この2つは目的も対象者も全く異なる制度です。
| 項目 | Amazonブランド登録 | Amazonブランド承認 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 商標に基づきブランドを保護し、販売権を証明する | 特定ブランド商品の出品許可を得る |
| 登録者 | 商標権者またはブランドオーナー | 出品希望者(メーカー以外も可) |
| 登録の効果 | 知的財産保護、広告機能の利用、ブランド構築ツールの解放 | 出品制限がかかっているブランドの商品を販売可能にする |
| 商標の必要性 | 必須(登録番号または申請番号) | 不要(ただしメーカーの承認が必要な場合あり) |
簡単に言うと、
ブランド承認
→「他社ブランドの商品を売らせてもらう」ための許可
ブランド登録
→「自分がブランドの持ち主である」ことを証明する制度
です。
自社ブランドを運営している、あるいはこれから本格的に育てていきたい事業者にとって重要なのは、言うまでもなくAmazonブランド登録の方になります。
【完全網羅】Amazonブランド登録の14のメリット

ここまでで見てきた通り、 Amazonブランド登録は単なる制度ではなく、 ブランドを守り、育てるための土台です。
その上で、この章では 「では、具体的に何ができるようになるのか?」 を整理していきます。
ここでは、実務的な観点から、以下の3つに分けて整理します。
- やらないとリスクになる「守り」のメリット
- 使うことで差がつく「攻め」のメリット
- 知っていると運用が楽になる補助的メリット
守りのメリット:ブランド価値を守るための機能
ここで紹介するメリットは、売上を伸ばす以前に 「ブランド価値を守るため」 に必須となるものです。
Amazonでは、商品が売れ始めると同時に、不正な出品などの意図しないトラブルが起こる可能性が一気に高まります。
そのリスクを現実的に抑えるのが、ブランド登録の「守り」の機能です。
メリット1:不正な転売や相乗り出品への対策
有用度:★★★★★
ブランド登録をおこなうことで、Amazonに対して自社が「正規の権利者であること」を公式に証明できます。
これにより、以下のようなブランド登録の者専用の「権利侵害申告用フォーム」が利用可能となり、商標権を侵害する相乗り出品や、品質管理が行われていない転売品に対して、迅速かつ的確な申し立てができるようになります。

ブランド登録をしていない状態と比べると、申告が通る確率や対応スピードは大きく変わります。
結果として、
- 悪質な出品者を排除しやすくなる
- 価格の崩壊を防ぎやすくなる
- ブランドの信頼性を維持しやすくなる
といった、ブランドを守るための実務的な効果が得られます。
メリット2:偽造品対策プログラム「Project Zero」の利用
有用度:★★☆☆☆
「Project Zero」は、Amazonの機械学習技術とブランドオーナーの知見を組み合わせ、偽造品を事前に検出・排除することを目的としたプログラムです。
Amazonは日々、膨大な出品情報を自動でスキャンし、偽造品の疑いがある商品を検知すると、人の手を介さずに削除を行います。
さらに条件を満たすと、ブランドオーナー自身が、Amazonの確認を待たずに偽造品を即座に削除できる仕組みも利用できます。
つまり、「売れてから対処する」のではなく、そもそも顧客の目に触れる前に防ぐことができます。
メリット3:「Transparency」による正規品保証
有用度:★★★☆☆
「Transparency」は、商品一つひとつに固有のシリアルコードを付与し、流通の各段階で正規品であることを検証する仕組みです。
このコードが付与されていない商品は、Amazon倉庫への納品自体が拒否されるため、非正規品が混入する余地を物理的に排除できます。
また、購入者自身も専用アプリでコードを読み取ることで、正規品であることを確認できます。
結果として、
- 非正規品の流通を未然に防ぐ
- 顧客に強い安心感を与える
- ブランドへの信頼を積み上げる
といった効果が得られます。
攻めのメリット:価格競争から抜け出すための武器
ここからは、使うことで“明確に差がつく”攻めのメリットです。
Amazonブランド登録の真の価値と言えるような機能をご紹介します。
メリット4:商品ページ(カタログ)の編集権限の優位性
有用度:★★★★☆
ブランド登録を行うことで、そのブランドの正規オーナーとして、商品情報の主導権を握りやすくなります。
通常、Amazonの商品ページは複数の出品者によって編集される可能性がありますが、
ブランド登録済みの場合、
- 商品名
- 箇条書き
- 商品説明
- 画像構成
といった重要情報について、第三者による意図しない書き換えを防ぎやすくなります。
これは単なる管理上のメリットではありません。
「誰が、どんな意図で、この商品を売っているのか」を一貫したメッセージとして伝え続けられる、ブランディング上の土台になります。
メリット5:商品紹介コンテンツ(A+)の作成
有用度:★★★★★
A+コンテンツは、攻めのメリットの中でも最重要クラスです。
A+コンテンツとは、画像・テキスト・比較表などを使って、商品やブランドの魅力を論理と感情の両方で説明することができる機能です。

上の画像はブランド紹介の例ですが、「このブランドなら安心して選べる」と感じさせるための“信頼の根拠”を、視覚的に一瞬で伝える役割を果たしています。
A+コンテンツは、以前はブランド登録をしていなくても誰でも作成できました。
しかしその結果、ブランドと無関係な出品者が内容を自由に作成できてしまい、情報の正確性やブランドイメージを保てないという問題が発生したため、現在はブランド登録者のみが利用できるように変更されたと考えられます。
価格やスペックだけで比較される土俵から降り、「納得して選ばれる状態」を作れるのがA+の本質です。
実務的にも、
- CVR改善
- 価格を下げなくても売れる
- クレーム・返品率の低下
といった効果を実感しやすく、真面目に作る人ほど差が開く領域です。
メリット6:商品紹介ビデオの追加
有用度:★★★★☆
商品ページのメインエリアに動画を掲載できるのも、ブランド登録者の大きな特権です。
動画では、
- 使用シーン
- 動き
- サイズ感
- 質感
など、静止画では伝わりにくい要素を一瞬で理解してもらうことができます。
特に、
- 初見では使い方が分かりにくい商品
- 感覚的な価値(使いやすさ・安心感)が重要な商品
では、動画があるかどうかでCVRが変わるケースも珍しくありません。
メリット7:ブランドストアページの開設
有用度:★★★★☆
Amazonストアは、Amazon内に作れるブランド専用の公式サイトのようなものです。
複数商品を扱っている場合、
- ブランドの世界観
- 商品同士の関係性
- 開発ストーリー
をまとめて伝えることができます。
ただし、単品売り・SKUが少ない段階では効果を実感しにくいのも事実です。
初心者から中級者くらいの方にとっては「今すぐ必須」ではないものの、
- 商品数が増えてきた
- ブランドとして育てたい
というフェーズでは、じわじわ効いてくる攻めの施策です。
メリット8:スポンサーブランド広告の出稿
有用度:★★★★★
スポンサーブランド広告は、「ブランド広告」という名前ではありますが、実際の運用においては意外とブランドそのものというよりは、商品を前面に出して訴求する広告です。

たとえば上の画像のように、検索結果の最上位に表示されるのはこのスポンサーブランド広告の枠であり、ブランドの認知だけでなく商品ページへ直接誘導できる構造になっています。
当然、検索結果の最上部に表示されるので、利用できるかどうかで大きな差が生まれます。
また、動画を使って訴求できるスポンサーブランド動画広告もブランド登録者の特権です。
カテゴリによっては、競合の動画広告のクオリティが低い、あるいは動画広告を出している競合自体が少ないケースも多く、きちんと取り組むことで差をつけやすい領域だと言えます。
現在、誰でも利用できるスポンサープロダクト広告は広告単価が高騰し、低コストでの運用が難しくなっていますが、一方でこのスポンサーブランド動画広告では、実際に私はコストを抑えながら集客することに成功しています。
メリット9:スポンサーディスプレイ広告の活用
有用度:★★★☆☆
スポンサーディスプレイ広告では、
- 過去に自社商品を見た人
- 競合商品を見ている人
などに対して、Amazon内外で広告を配信できます。
スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告と比べると、私の場合は広告費全体に占める比率は控えめになっています。
これはおそらく多くのセラーにとっても同様で、新規集客の主軸というより補助的な利用をするべきです。
- 無理に広げすぎない
- 明確な目的(再訪・リピート)を持つ
ことで、費用対効果の高い運用が可能になります。
メリット10:Amazon Vine(レビュー先取りプログラム)の利用
有用度:★★★★☆
Amazon Vineは、レビューを早期に集めるための公式プログラムです。
Amazonが選定したVineメンバー(信頼性の高いレビュアー)に商品を提供し、その対価として、レビューが投稿されます。
Amazonで販売する際のレビューの重要性は言うまでもないですが、
Vineは特に、
- 新商品を出した直後
- レビューが少なくCVRが伸びにくい段階
で活用することができるので、売上の初速を作る上で大きな助けになります。
一方で、注意点もあります。Vineが始まった当初は、レビューアーがほとんど星5評価を付けていましたが、現在では「高評価を付ける義務はない」ことが広く認識されており、普通に低評価が付くことがよくあります。
そのため、「Vineはもう使わなくていい」という意見も見かけますが、私はそれでもVineは活用すべきだと考えています。
理由は、現在の環境でもVineレビューの方が一般購入者のレビューより評価が高い傾向にあるからです。
実際に私が100商品について、Vineレビューと通常のレビューを比較したところ、Vineレビューは4.43、非Vineレビューは4.11と0.3以上も平均のレビュー評価が高いということが判明しました。
また検証したすべてのカテゴリでVineレビュー>非Vineレビューという結果が出ています。
詳しく知りたい方は以下の記事を見ていただきたいのですが、結論としては、今でもVineは活用するべきでその利用資格が得られるAmazonブランド登録は必須だということです。

メリット11:Brand Analyticsの活用
有用度:★★★★☆
Amazonブランド登録を行うと、以下のようにブランドオーナー専用のデータ分析ツールであるBrand Analytics(ブランド分析)が利用できます。

ここでは、
- 実際に検索されているキーワード
- 自社商品と一緒に購入されている商品
- 顧客の購買傾向やリピート行動
など、通常の管理画面では見えないデータを確認できます。
これらの情報は、
- キーワード選定の精度を上げる
- 商品ページや広告の改善点を見つける
- 次の商品企画のヒントを得る
といった場面で、非常に役立ちます。
「感覚」ではなく、データをもとに判断できるようになるという点で、中長期的なブランド運営には欠かせない機能です。
この中でも、私が最も活用しているのが、「Amazon検索用語」を使ったキーワードベースの市場分析です。
実際に検索されている言葉と、その検索結果でどのような商品が売れているかを分析することで、新しい商品の企画や開発のヒントを得ています。
知っていると運用が楽になる補助的メリット
ここからは、売上を直接伸ばす主役ではないものの、知っていると運用が楽になる場合がある要素を紹介します。
どれも地味ではありますが、知っておくと役に立つことがあります。
メリット12:JANコード免除申請
有用度:★☆☆☆☆
自社で製造・販売するオリジナル商品など、JANコードを取得していない商品でも、ブランド登録をしていれば製品コードなしで商品登録が可能になります。
JANコードの取得にはコストや手間がかかるため、初めて商品を出品する方や、テスト販売を行う場合には利用する機会があるかもしれません。
ただし実務的には、最終的にはJANコードを取得して販売するケースがほとんどです。
そのため、この制度は「知らないと困る」ほど重要なものではなく、あくまで補助的な制度という位置づけになります。
メリット13:ブランド限定の割引・プロモーション
有用度:★★☆☆☆
特定の条件を満たした顧客にだけ割引を提供できるなど、ブランド登録者限定のプロモーション機能が使える場合があります。
頻繁に使うものではありませんが、キャンペーン設計の選択肢が増える、という意味では覚えておいて損はありません。
メリット14:新規出品者特典プログラムの活用
有用度:★★★☆☆
Amazonの新規出品者向け特典の中には、ブランド登録をしていることが条件になっているものがあります。
たとえば、
- ブランド代表者のボーナスとして、対象ブランドの売り上げのうち最初の750万円に対して10%のボーナス、それに続く1億4,250万円に対して5%のボーナス
- Amazon Vineのクレジットとして30,000円
などがあります。
スタート時点で使えるリソースを最大化するためにも、早めにブランド登録を済ませておくメリットはあります。
【3ステップで完了】Amazonブランド登録のやり方

これほど多くのメリットがあるAmazonブランド登録ですが、その申請プロセスは、事前準備をしっかりと行えば、申請手続き自体は、事前準備さえ整っていれば決して難しくありません。
ここでは、誰でも迷わず申請できるよう、3つのステップに分けて具体的な手順を詳しく解説します。
Amazonブランド登録に必要なものをあらかじめ準備します。
Amazon Seller Centralと同じメールアドレス、パスワードでAmazon Brand Registryへとログインします。
Amazonへブランドの情報を申請し、審査に通ると登録完了です。
それぞれについて詳しく見ていきます。
ステップ1:事前準備
申請をスムーズに進めるための最も重要なステップが事前準備です。以下の3点を必ず手元に揃えてから申請を開始してください。
- 1.有効な「登録商標」
- 2.ブランドロゴが確認できる「商品・パッケージ画像」
- 3.商標の「登録番号」または「出願番号」
1. 有効な「登録商標」
Amazonブランド登録の絶対条件が、有効な商標を保有していることです。
商標には、
- 文字だけで構成される「文字商標」
- ロゴなどを含む「図形商標」
がありますが、どちらでも問題ありません。
重要なのは、その商標が
- 特許庁に正式に登録されている
- もしくは現在申請中である
という点です。
Amazonは、各国の指定特許庁データベースと連携して、商標の有効性を自動で確認します。
日本の場合は、「J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)」で自社の商標ステータスを確認できます。
2. ブランドロゴが確認できる「商品・パッケージの画像」
申請するブランド名やロゴが、
- 商品本体
- もしくは商品パッケージ
に恒久的に表示されていることを証明する必要があります。
ここで注意点として、
- シール貼り
- 合成でロゴを入れた画像
は却下される可能性が高いです。
実物の商品・パッケージ写真を用意してください。
3. 商標の「登録番号」または「申請番号」
特許庁から発行された、商標の「登録番号」(登録済みの場合)または「出願番号」(申請中の場合)が必要です。
これらの番号は、以下のように前述のJ-PlatPatでも確認できます。

ステップ2:Amazon Brand Registryへのログイン
まず、Amazonブランド登録の公式サイトにアクセスします。
すでにAmazon Seller Central(Amazon出品アカウント)をお持ちの方は同じメールアドレス、パスワードでAmazon Brand Registryへのログインが可能です。
新しいメールアドレスやパスワードでBrand Registryに登録してしまうと、ブランド登録情報と出品アカウントが正しく紐づかず、各種機能が利用できません。
ステップ3:ブランド情報の登録申請
「管理」→「ブランドを登録」→「ブランドを登録する」から申請を開始します。

もしまだ商標を持っていない場合は、自分で申請するか同じ画面の「IP Accelerator(商標登録促進)の利用を開始する」から商標の登録手続きをおこなってください。
「ブランドに関する情報」を入力

・ブランド名:商標登録情報と一言一句、大文字・小文字、スペースの有無まで完全に一致させて入力します。これが最も多い申請却下の原因ですので、細心の注意を払ってください。
・ブランドロゴ:商標として登録しているロゴ単体がはっきり分かる画像(商品写真ではなくロゴ画像)をアップロードします。
・商標庁:商標を登録した国・地域の特許庁を選択します(日本の場合は「Japanese Patent/Trademark Office-JPO」)。
・登録番号もしくは申請番号:登録済みの商標の場合は、登録番号、出願中の場合は、出願番号を入力します。
ただし数字部分のみ入力することに注意が必要です。
例:
- 登録番号:第12345678号 →
12345678 - 出願番号:商願2026-1234 →
2026-1234
・ブランドを表すカテゴリー:出品予定を含め、該当するものをすべて選択します。

・商品情報:Amazonで実際に出品中の商品のASINと販売中の国(日本の場合はAmazon.co.jp)を入力します。もしまだ出品していない場合は、セラーセントラルのメニュー「カタログ」→「商品登録」より商品ページの作成をします。
※実際に商品を販売中である必要はなく、商品ページを作成すれば大丈夫です。(実検証済)
・ブランドの公式ウェブサイトのURL:必須ではありませんが、エラー解除や信用面で有利になるため、簡易的なサイト(WIX等)を用意するのがおすすめです。
・他のEコマースプラットフォーム:楽天などで販売している場合は記載します。
・商品画像:ブランドのロゴが写った実際の商品画像を提出します。合成で入れたと判断されるような画像は却下の原因になるので、実際に撮影した画像にしてください。
「会社住所」を入力

「会社住所」と表示されますが、実際に入力するのは ブランドとの関係性 です。
・出品者またはベンダー:実際にAmazonで販売中もしくは販売する予定の場合は、出品者を選択します。セラーセントラルのものと同じメールアドレス、パスワードでログインしている場合は、そのアカウントが選択候補として表示されるので、チェックを入れます。
「製造および販売に関する情報」を入力

・「流通情報」、「ライセンス情報」:正しい情報を選択または入力し送信ボタンを押します。
これにてブランド登録の申請が完了します。
申請が送信されると、Amazonは提出された情報をもとに商標の有効性を検証します。
検証が完了すると、Amazonは特許庁に登録されている商標権者の連絡先に対して、確認コードを記載したメールを送信します。
あなたが商標権者本人であれば、そのメールを受け取り、記載された確認コードをブランド登録の管理画面で入力することで、全ての登録プロセスが完了となります。
Amazonブランド登録に関するよくある質問(Q&A)
最後に、Amazonブランド登録に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
- ブランド登録に費用はかかりますか?
-
いいえ、Amazonブランド登録プログラム自体の利用は無料です。
ただし、登録の前提条件となる商標の取得には、特許庁への申請費用や、必要に応じて弁理士への依頼費用が別途発生します。
- 審査期間はどのくらいですか?
-
申請情報を送信してから、1週間程度で完了します。
ただし、提出情報に不備があった場合にはそれ以上の期間を要することもあります。
- 商標なしでもAmazonブランド登録はできますか?
-
いいえ、できません。
「登録番号」もしくは「申請番号」を入力することが必須の条件となっているため、それらを用意せずに申請することはできない仕組みになっています。
- 商標申請中でもAmazonブランド登録はできますか?
-
はい、できます。実際に私のクライアントでも、商標申請中の状態でブランド登録に成功しました。
ただし、商標を出願した直後では申請できず、出願番号が発行され、J-PlatPatに反映されるのを待つ必要があります。
目安としては、出願から約1か月前後で申請可能になるケースが多いです。
- ブランド登録の申請がうまくいかない場合、どうすればよいですか?
-
申請が却下された場合は、その理由が通知されます。
通知内容をよく確認し、指摘された箇所を修正して再申請してください。
原因が不明な場合は、Brand Registryのサポートチームに問い合わせることをお勧めします。
- Amazonブランド登録にデメリットはありますか?
-
いいえ、基本的にはありません。
ただしAmazonブランド登録に必要な商標を取得するのに、最低でも33,000円(5年分)かかるので、それが唯一のデメリットと言えるかもしれません。
とはいえ、ブランドを継続的に運営していくのであれば、それらの費用は軽微なものだと言えるでしょう。
まとめ
本記事では、Amazonブランド登録とは何かという基本から、14の具体的なメリット、3ステップで完了する登録手順、さらに注意点やよくある質問まで、実務ベースで網羅的に解説してきました。
Amazonブランド登録は、単なる事務的な手続きではありません。
自社ブランドという最も重要な資産を、守り、育てていくための土台づくりです。
偽造品や不正な出品者からブランド価値を守る「守りの盾」、そしてA+コンテンツ、ストア、各種広告機能を活用し、顧客にブランドの魅力を正しく伝え、売上を伸ばしていく「攻めの矛」。
この両方を手に入れることで、Amazonでのビジネスは価格競争に巻き込まれる消耗戦から、きちんと作ったブランドが正当に評価されるステージへと進むことができます。
商標の準備など、多少の手間やコストはかかりますが、そのハードルを越えて得られるメリットは、長期的に見れば非常に大きなものです。
本記事を参考に、ぜひAmazonブランド登録への第一歩を踏み出し、あなたのブランドの成功をその手で掴み取ってください。

